独中首脳会談 習氏「G20で独を支援」
【ベルリン中西啓介、北京・河津啓介】7、8日、ドイツのハンブルクで開かれる日米欧、新興国など主要20カ国・地域(G20)首脳会議出席のため、訪独した中国の習近平国家主席は5日、ベルリンでメルケル独首相と会談した。昨年、中国・杭州でのG20で議長を務めた習氏は「G20で中国はドイツの立場を支援したい」と述べ、自由貿易や地球温暖化対策でトランプ米大統領との対立が鮮明化する中、これまでのG20の合意を維持するため、ドイツと連携する考えを示した。
地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」推進や反保護貿易主義で両国が一致していることは、メルケル氏にとって強い支持になっている。メルケル氏は会談の冒頭「独中は世界情勢の不安定化を和らげることに貢献できる」と述べ、G20首脳会合を念頭に中国の役割に期待感をにじませた。
ドイツにとって中国は最大の貿易相手国で、両首脳は経済協力の深化で一致。習氏には今回のG20で、中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」について各国の参加を促したい狙いがある。メルケル氏は「ドイツは一帯一路の実現に貢献できる」と述べて協力を約束。習氏は「中独関係は新たなスタートを切ろうとしている」と評価した。
首脳会談で、末期がんのためドイツ行きを希望しているとされる中国の民主活動家で、ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏(61)の処遇が話題になるか注目されたが、言及はなかった。劉氏が入院する病院がある遼寧省瀋陽市司法局は5日、劉氏の家族の要請に応じ、近日中に米独の専門医が中国国内で劉氏の治療に当たることを発表した。独中首脳会談の前に対応を公表することで、独側への配慮を示したものとみられる。
記者会見で習氏は「北朝鮮情勢も話題になった」と述べたが、詳細は触れなかった。
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