眼科元職員、診療費280万円を着服
診療費の帳簿を改ざんして約280万円を着服したとして、大阪府警は30日、大阪市生野区の「山室会眼科」で窓口業務の責任者だった女(49)らいずれも同区に住む元職員の女3人を業務上横領の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。眼科の関係者によると、3人は2007~12年に約1億1700万円を着服したとされ、山分けして洋服代や遊興費などに充てていたという。
捜査関係者らによると、送検容疑は12年9~11月、外来患者が支払った診療費の自己負担金などを記録する帳簿に、実際より少ない額を記載し、差額の計約280万円を着服したとしている。元責任者の女は容疑を否認し、他2人は認めている。
3人は06年2月から窓口業務を担当。12年秋、患者の家族が入院費を支払いに来た際、1人が眼科の外に連れ出した上で受け取ったのを不審に思い、別の職員に告げたことなどから運営する医療法人が調査し着服が発覚。うち11年10月~12年11月に約1900万円を着服したとして、14年4月に府警に刑事告訴していた。【高嶋将之】