「死ぬなら西側で」劉暁波氏が希望

劉暁波氏の妻劉霞さんが友人にあてた手紙。4月20日付で「劉暁波が一緒に(国を)離れることに同意するとは思わなかった」と書き、出国への協力を求めている © 朝日新聞 劉暁波氏の妻劉霞さんが友人にあてた手紙。4月20日付で「劉暁波が一緒に(国を)離れることに同意するとは思わなかった」と書き、出国への協力を求めている

 獄中で末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送された中国の著名な人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏(61)が、「死ぬとしても西側(欧米)で死にたい」と出国の希望を周囲に伝えていたことが28日、分かった。支援者が明かし、妻の劉霞(リウシア)さん(56)の自筆の手紙も公開した。

 関係者によると、劉霞さんはある欧州の主要国から移住の打診を受け、5月下旬の面会時に劉氏からも同意を得た。この国は今月から中国政府と夫妻の出国に向けて交渉している。

 支援者によると、交渉中に劉氏の重い病状が判明したため、出国の意思が変わらないか周囲が尋ねたところ、死ぬとしても欧米に移りたい意向を示した。

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