日野自、下社長「積極的に提携」

取材に応える日野自動車の下義生社長=東京都新宿区で2017年7月5日午前10時40分、和田憲二撮影 © 毎日新聞 取材に応える日野自動車の下義生社長=東京都新宿区で2017年7月5日午前10時40分、和田憲二撮影

 日野自動車の社長に6月就任した下義生(しも・よしお)氏(58)は5日、東京都内で毎日新聞などの取材に応じ「物流の変化は激しい。アライアンス(提携)に積極的に取り組む」と述べ、他社との協業を進める考えを示した。トラックやバスの供給だけでなく、物流サービスへの関与も強めて生き残りを図る構えだ。

 下氏は1981年に日野自動車工業(現日野自動車)入社後、商品開発や海外営業に携わり、直近1年間は親会社のトヨタ自動車で常務役員としてグループ戦略の策定や他社との提携業務に従事した。

 下氏は、人手不足による宅配サービスの苦境などで「乗用車よりも商用車業界の方が変化が激しい」と指摘。宅配需要は今後も強まるとの見方を示し、トラックメーカーの立場から「荷主と物流会社のマッチングにも協力し、物流全体の効率向上にトライしたい」と意欲を見せた。

 トヨタでの経験について「(トヨタは)危機感の塊。時代の変化に対応し果敢に他社と提携するなど大変参考になった」と総括した上で、「トヨタに学ぶだけでは生き残っていけない」とも強調。先進技術の開発などを念頭に「商用車専用ブランドとして新たなパートナーを探さないといけない」と述べ、協業相手を探る姿勢を鮮明にした。

 海外では、北米を重要市場と位置づけ、「日本、アジアに次ぐ第3の拠点にしたい」と表明。海外販売台数に占める比率を現状の約1割から高める考えを示した。【和田憲二】

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