金塊密輸犯の襲撃指示、元組員逮捕
大阪市で4月、会社経営の男らが襲われ、密輸したとみられる金塊を換金した現金7000万円を奪われそうになった事件で、実行役の男3人に襲撃を指示したとして、大阪府警と岡山県警の合同捜査本部は30日、強盗致傷容疑で元暴力団組員小池勇樹容疑者(36)=岡山市北区柳町=を逮捕した。「大金を持った人から金をひったくってこいと指示しただけだ」と話し、強盗目的は否認しているという。
逮捕容疑は、3人と共謀し4月28日午後、大阪市中央区の路上で、会社経営の男=金塊を密輸した関税法違反罪などで起訴=らに暴行し、約7000万円入りの紙袋を奪おうとした疑い。
府警は犯行に使われた車の捜査などから実行役の3人=強盗致傷罪で起訴=を逮捕。小池容疑者は当日未明、岡山市内でこの車に付けられたナンバープレートを盗んだ疑いで、7月に岡山県警に逮捕されており、関与を調べていた。小池容疑者は愛媛県出身で3人の先輩という。
捜査本部は小池容疑者が襲撃を計画し、逃走も支援したとみて調べる。他に金塊取引の情報を知らせた人物がいるとみて、暴力団などの組織的関与も捜査する。 (了)