阪神西岡の外野起用 本職の心境は
17日に左アキレス腱断裂から約1年ぶりに1軍復帰したばかりの阪神・西岡剛内野手(32)が大忙しだ。
復帰初日は一塁手としてフル出場し勝利に貢献したが、翌18日の広島戦(甲子園)では、昨年6月24日の同カード(マツダ)以来の中堅手で先発出場。バットでは9回の中前適時打を含む2安打で存在感をみせたが、守備では不安を露呈した。
2回1死満塁で石原の飛球をグラブに当てながら捕球できず(記録は中前適時打)。試合前の練習中には、中村外野守備走塁コーチから約20分間、マンツーマンでノックを受けたが、鯉打線にこの回一挙5得点のきっかけを与えてしまった。試合後は「試合を潰してしまった。(風は)関係ない。自分の力のなさというか…練習します」と頭を下げた。
前日の試合中には糸井が負傷退場。球団はこの日、兵庫・尼崎市内の病院で「右脇腹の筋挫傷」との診断を受けたと発表し1軍登録から外した。ファームでの試合で西岡は一塁、遊撃、外野で出場していたが、いきなり空いた外野の一角をスタメンで任された形だ。
高代ヘッドコーチは「(2回の守備は)責められないしチーム事情もある」とかばい、2日続けての先発出場には「打つだけじゃない。何とかチームに新しい風を吹かせたいということ」と説明した。
とはいえ、本職の外野手を差し置いての西岡の先発起用に、チーム内からは疑問視する声もあがっている。
あるチーム関係者は「特に守備力に定評のある大和、若虎の軸として育てないといけない高山らが外野手経験の浅い西岡に即ポジションを奪われる状況をどんな心境でベンチから見つめているのか」と思いやる。西岡の「急造外野手」はさまざまな「損得勘定」の上で成り立っていることを忘れてはならない。(山戸英州)
