新人王で物議、虎大山の不思議な魅力

【野球三昧】実は新人王候補だった? 虎のドラ1大山の不思議な魅力: 契約更改を終え、記者会見に臨む阪神の大山 © 産経新聞 提供 契約更改を終え、記者会見に臨む阪神の大山

 今季のセ・リーグ新人王の得票結果が野球ファンの間で物議を醸した。有効投票数286票のうち、208票を集めて新人王に輝いたのが中日の京田陽太内野手。次いで阪神の大山悠輔内野手が49票。10勝を挙げたDeNAの左腕・浜口遥(はる)大(ひろ)投手の27票を上回っていたため、インターネット上でも「大山の票が多すぎるのでは…」と疑問の声が上がった次第だ。

 新人王は記者投票。全国の新聞、通信、放送各社に所属し、かつ5年以上プロ野球を担当している記者に投票資格がある。

 DeNAに比べて、人気球団の阪神は担当記者の数も格段に多いことが少なからず影響したのだろう。得票数3位の浜口がセ・リーグ連盟特別表彰の「新人特別賞」を受賞したことを考えても、公平な投票結果だったとはいえないのかもしれない。

 阪神担当の私も決して大山に投票したわけではなかったが、不思議な魅力を持った選手だった。

 6月中旬に初めて1軍に昇格してから75試合に出場し、打率2割3分7厘、7本塁打、38打点。打率は低いが、得点圏打率になると3割1分7厘と高い。チャンスで力を発揮できる打者だった。

 何より担当記者の印象に残ったのが、新人ながら4番を任された点だ。9月以降、4番で12試合の先発出場。チームが敗退したクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージでも13打数7安打、打率5割3分8厘と気を吐いた。先の契約更改では1千万円増の年俸2500万円(金額は推定)となったが、球団幹部は「得点圏打率やCSでの活躍を含めた評価をさせてもらった。チームの中核になってもらわないといけない選手の一人」と期待を寄せる。

 1年目のシーズンを振り返り、大山は「あっという間だった。いい勉強ができたし、いい経験ができた」と話す。真価が問われる2年目。新人王レースで49票を集めた期待に応える成長をみせられるか。(丸山和郎)

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