米、国連加盟国に北朝鮮断絶を要求
【ニューヨーク國枝すみれ】国連安全保障理事会は29日午後(日本時間30日午前)、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け緊急会合を開いた。会合は公開で、ヘイリー米国連大使は全加盟国に北朝鮮との外交・貿易関係を断つよう要求。また、トランプ米大統領が29日に中国の習近平国家主席に電話した際、「北朝鮮への原油供給を止めなければならないところに来ている」と求めたことを明らかにした。
ヘイリー大使は「北朝鮮の独裁者は昨日、戦争に近づく道を選んだ」として、ICBM発射を非難。その上で「我々は北朝鮮との戦争を考えていないし、今もそう望んでいない。もし戦争が起きるとしたら、昨日のような挑発行為が続くためだ」と強調して、北朝鮮に方針転換を求めた。
ヘイリー氏はまた、加盟国に対して、北朝鮮から派遣されている労働者を帰国させることも要求。さらに、中国が北朝鮮への原油供給を停止しなければ、「我々の手で石油制裁をする」と述べた。具体的な方法は明らかにしなかった。
会合ではすべての国が北朝鮮を非難したが、中国とロシアは対話を通じた平和的解決を求め、米国との温度差も改めて浮き彫りになった。中国の代表は「深刻な現状を考慮し、すべての関係国が安保理決議を厳格に実施し、早期の交渉開始に向け最大限の努力をすべきだ」と述べた。ロシアのネベンジャ国連大使は「一触即発の状態に火をつける」とし、12月に予定されている米韓軍事演習を停止するよう求めた。
中露は7月、北朝鮮が核・ミサイル開発を止めると同時に米韓が軍事演習を停止することなどを軸とする和平に向けたロードマップ計画を提案している。
安保理は9月、北朝鮮への原油輸出に初めて上限を設定する9回目の制裁決議を採択。当面は新たな制裁決議採択よりも、現在の決議履行を求めていく可能性が高いとみられる。
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