貴親方、元旭鷲山氏の発言は完全否定

車から降りて場所入りする貴乃花親方 © スポーツ報知/報知新聞社 車から降りて場所入りする貴乃花親方

 日本相撲協会は25日、貴乃花親方(元横綱、45)から聴取を行い、来日中の元小結・旭鷲山氏(44)が、横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=から暴行を受けた前頭8枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=の状態についてメディアなどで語っている内容を確認。貴乃花親方は旭鷲山氏が貴ノ岩と会話した事実は認めたが、内容は正確性を欠いていると明かした。今後は2人の接触を許さず、協会による貴ノ岩への調査は体調不良により不可能だと主張。旭鷲山氏は25日夕方に福岡入りした。

 貴乃花親方が2日続けて福岡国際センター内の役員室に入った。2回合計でわずか5分だった24日の倍近い9分間。八角理事長(元横綱・北勝海)とは、旭鷲山氏の発言に関して言葉をかわした。春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)によると、旭鷲山氏が貴ノ岩と電話で話したことは認めたが「殴られたのは40~50発」など、旭鷲山氏が出演した情報番組や自身のSNS上で語っていた貴ノ岩との会話の内容は不正確だと主張したという。

 貴乃花親方の“報告”が正しければ、旭鷲山氏が力説した会話の内容は虚偽を含め正確性を欠くことになる。モンゴル人力士のパイオニアとして緊急来日し、後輩力士たちのトラブルを修復する役目を名乗り出たが、実際は周囲を騒がせただけということになる。

 これまで貴乃花親方は相撲協会の聴取に協力的な姿勢を見せなかったが、旭鷲山氏の発言は明確に否定。無関係を強調したいという思惑も見え隠れする。快諾したとされる2人の接触についても「会わせることはないと話していた」(春日野部長)と否定。来日した最大の目的である貴ノ岩との面会は実現が不可能になってしまった。関係者によると、貴乃花親方は、貴ノ岩の意識が朦朧(もうろう)とした状態で正しく答えられないと主張しているという。

 相撲協会側が再三、要請している貴ノ岩の聴取に関しても、貴乃花親方は改めて拒絶した。鳥取県警から貴ノ岩への聞き取りが可能との許可を得た上で協会側はこの日、貴乃花親方に再要請したが「(体の)状態が良くない」との理由でかたくなな態度を変えなかったという。協会の危機管理委員会は貴ノ岩の診断書の根拠を確認し、11月9日の時点では相撲を取ることを含め仕事に支障がないと17日に発表済み。貴ノ岩の体調が急変していなければ矛盾が出てくる。

 貴乃花親方は午後5時38分に帰途につく際、週刊誌記者から「ガチンコで答えてください」と直撃取材を受けた。沈黙を守り続けることで臆測を呼び、旭鷲山氏の虚偽発言の可能性も含めて謎は深まるばかりだ。

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