バリ島の噴火、旅行客7万人に影響

 【ジャカルタ時事】インドネシア空港当局は27日、観光地バリ島のアグン山の噴火を受けバリ国際空港が閉鎖されたことに伴い、同日から28日朝にかけて国際・国内線計445便が欠航し、「旅行客ら5万9000人が影響を受ける」との見通しを示した。26日までに欠航などで既に約9200人が足止めを食らうなどしており、影響は計約7万人に及ぶことになる。 空港の閉鎖期間は28日朝までだが、火山灰の状況によっては長引く可能性もある。インドネシア国営ガルーダ航空は27日、成田空港と関西国際空港発の同日のバリ直行便と、28日のバリ発両空港行きの便を欠航したと発表。日本人観光客にも影響が出ている。 当局は、バリ島から船で周辺の島の空港に移動できるよう、バスや船を準備している。 一方、国家防災庁は27日、噴火被害が予想される地域に約10万人が住み、推定4万人が避難したと明らかにした。同庁当局者は、住民の中には家畜の心配や「まだ安全」と思って避難に難色を示す人もいると指摘。「こうした住民の捜索と避難の呼び掛けを徹底する」と強調した。 

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