明石市の市場付近で火災、30軒全焼

 25日午後3時45分ごろ、兵庫県明石市大蔵中町の「大蔵市場」付近から出火し、市場内の木造2階建ての店舗兼住宅など約30軒延べ約2600平方メートルが全焼した。市場に隣接する住宅数軒が全焼したほか、南に約30メートル離れた住宅に飛び火し、この家も全焼した。さらに周辺の住宅12軒も一部が焼けたという。

 明石市消防本部によると、近隣の自治体からも応援を受け、消防車など27台約100人態勢で消火活動にあたった。市場内に暮らしていた9世帯21人全員の無事を確認したが、午後9時半現在、火災は鎮圧できていない。ほかに火災に巻き込まれた人がいないか調べている。

 県警や明石市によると、大蔵市場には棟続きの建物6棟が並び、店舗兼住宅など約30区画にわかれていた。空き店舗が多く、営業していたのは数店だったという。

煙を上げて燃える店舗や住宅=25日午後5時16分、兵庫県明石市、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影 © 朝日新聞 煙を上げて燃える店舗や住宅=25日午後5時16分、兵庫県明石市、朝日新聞社ヘリから、水野義則撮影

 県警によると、市場の北側付近から出火したという目撃情報があり、北からの風にあおられて南へ燃え広がったとみられる。

 神戸地方気象台によると、明石市内の観測所で午後4時すぎ、最大瞬間風速13・5メートルを観測した。現場はJR神戸線明石駅の東約1キロで、大蔵海岸のすぐ北側の住宅地。

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