掛布退任で金本監督にバッシングの嵐
© zakzak 提供 金本監督自身も風当たりの強さは感じている
就任後初のクライマックスシリーズ(CS)進出目前の金本知憲監督(49)に、バッシングの嵐が吹き始めている。
引き金のひとつになったのが、掛布雅之2軍監督(62)の今季限りでの退任だ。1、2軍監督の指導方針の違いが一因といわれ、球団OBの間では、“ミスタータイガース”の掛布2軍監督がユニホームを脱ぐ事態に「生え抜きを大事にしないのか?」と反発する声が上がっている。
就任1年目は64勝76敗3分けのリーグ4位。今季は25日現在で73勝を積み上げ貯金14。リーグ2位と右肩上がりの成績を残しているが、12年連続のV逸に厳しい声が飛び交うのは人気球団の宿命だろう。
この難局を、金本監督は2つの信念で乗り越えようとしているという。
まずは、周囲の雑音をあえてスルーするスタンス。関西のスポーツ紙は虎の一挙手一投足を年中追いかける分、叱咤と激励の振れ幅はハンパないが、指揮官は親しい関係者に「聞かずにやっていく」と宣言。いちいち気にしていては身は持たず、8月末からドラフト1位ルーキー・大山悠輔内野手(22)を本格的に主軸を据える大胆な打順も組めないだろう。
もう1つは「育成を焦らない」こと。今季後半は高山、原口、北條ら“金本チルドレン”が不振のため次々と2軍再調整を命じられた。一方で7年目の中谷は2009年の鳥谷以来8年ぶりに、生え抜き選手としてシーズン20本塁打を達成。虎の大砲として順調に育っているが、虎将は「コツコツやるしかないよ」と強調している。
今オフ、球団サイドが複数年契約を結び直す姿勢を示していることも、金本監督を強気にさせているようだ。
21日には首位広島との最終戦(マツダ)で逆転勝ちを収め意地をみせた。今後も「ローマは一日にしてならず」を地でいく構えだ。(山戸英州)
