早実清宮、希望球団で言葉濁したワケ
「はいっ!」
22日に都内で会見しプロ志望届の提出を表明した早実・清宮幸太郎内野手(3年)は、代表質問で「12球団OKか?」と聞かれて反射的に答えたものの、微妙なニュアンスの言葉を続けた。
「まず(本当にプロ選手に)なれるかどうかわからないのでアレですが、自分を本当に厳しく指導していただいて、成長させていただける球団に行きたいと思います」
プロ志望届を出しても、ドラフト指名後に入団を拒否する権利がなくなるわけではない。
清宮が「米国に直接行くということはもともと考えていなかった」とした上で、「自分の夢(米大リーグ)は変わっていない。次の(日本)プロの世界で目の前の目標をクリアしていくことで先につながっていく」と明言したことは今後、重要なポイントになり得る。
2009年には菊池雄星投手(花巻東高=現西武)が、ドラフト前に日米20球団(日本12、米国8)と面談して熟考した結果、高卒即米球界挑戦を断念した例がある。
清宮も「お話ができるということなので、しっかり聞いていきたい」と興味を示したが、そこで改めて「12球団OKか? それとも話を聞いた上か?」とただされると、「まだちょっとわからないです」と言葉を濁した。
メジャー関係者は「清宮のパワーは米国の同年代の中に入れても十分魅力的だ。ただ、日本のプロに長く在籍するほど、メジャーに来たときには投手のパワー、独特な球筋への対応に苦労する。メジャーに来るなら1年でも早く、遅くとも20代前半のうちにというのが本音だ」という。
「海外FA権取得前にポスティングによるメジャー移籍を認めるかを面談で聞かれ、場合によっては清宮サイドから“ご遠慮願いたい”と意向が示される可能性もあるのでは」というセ球団関係者の見立ては、杞憂で済まないかもしれない。(宮脇広久)
