夏休み明け自殺防止へ 相談窓口拡大

 多くの学校で夏休みが明ける1日に児童・生徒の自殺者が増える問題で、千葉県内の教育委員会や関係機関でも、子供たちの見守り強化や相談窓口の拡大などの自殺防止対策に力を入れている。不登校などに悩む子供たちの“駆け込み寺”のフリースクールも支援の門戸を開いており、「無理に学校に行く必要はない。悩まずいつでも相談をしてほしい」と呼びかけている。

 児童・生徒に精神的な動揺やプレッシャー、憂鬱さが募るとされる新学期が、県内でも多くの学校で1日に始まる。県教委では、こうした心理的負担を考慮、夏休み前後に各校への生徒への見守りを強化。県立校などに対する自殺予防対策の研修会も実施し、教員らへの自殺予防意識の徹底を図ってきた。

 千葉市教委でも休み前の7月初旬に市内各校に対し、自殺予防対策を進めるよう文書で通達。長期休業中でも気になる生徒には連絡をとり、部活動などを通じて見守るよう注意喚起に努めたという。

 18歳以下の児童・青少年に対する電話カウンセリングを行う「チャイルドライン千葉」では今月6日まで、インターネットを介して会話ができるチャットでの相談をホームページ上で受け付ける。夏休み明けを憂鬱に思う子供が気軽に相談できるよう配慮したもので、担当するNPO法人「子ども劇場千葉県センター」は「名前も住所もいわなくていい。悩んだらすぐに相談を寄せて」と訴えている。

 「夏休み明け前から、登校に関する子供や親からの相談が急増している」。そう話すのは、同県習志野市本大久保の「フリースクールネモ」を運営するNPO法人「ネモ ちば 不登校・ひきこもりネットワーク」代表の前北海さん。同校では不登校や引きこもりなどで学校に行けない子供たちを受け入れゲームやイベントなどの活動に取り組み、学校以外で安心できる居場所作りを行っており、「学校か自殺かで悩む子供たちに、第3の選択肢があることを知ってほしい」と呼びかける。

 同団体では今月、他の市民団体らと「県フリースクール等ネットワーク」を設立し、行政機関との団体交渉ができる地盤作りを行うなど、活動の拡大を進める。前北さんは「学校に行かない、別の形での支援を広げたい」と話している。

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 ◆主な相談窓口

 千葉いのちの電話 (電)043・227・3900(24時間受け付け)   チャイルドライン フリーダイヤル0120・99・7777(月〜土、午後4〜9時)チャットはHP(http://www.childline.or.jp/)から(9月6日まで午後4〜9時)

 フリースクール ネモ (電)047・411・5159(月・木〜土、午前10時〜午後5時)

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