サムスン、米工場に430億円投資発表
【ソウル】韓国のサムスン電子は28日、米国での家電製造能力の増強に向けて、サウスカロライナ州ニューベリーの工場に3億8000万ドル(約430億円)を投資することを明らかにした。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領の訪米に合わせて発表した。ドナルド・トランプ米大統領との首脳会談は29・30日に予定されている。
サムスンによると、この投資によって2020年までに954人分の雇用が生み出される見通し。ニューベリー工場は年内に家電製造を開始する。ゆくゆくは同工場を米製造拠点の中心にしたい意向を示した。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、関係筋の話としてサムスンが米建設機械大手キャタピラーの退去する既存工場に投資すると報じていた。
ウィルバー・ロス米商務長官は発表文で「サムスンの投資はサウスカロライナと米国にとって素晴らしいニュースだ。成長を目指すグローバル企業にとって米国がさらに有力な投資先になりつつあることをじかに反映した」と述べた。