サイバー攻撃、世界で被害拡大続く
© REUTERS サイバー攻撃、世界で被害拡大 企業なお対応に追われる
[フランクフルト/モスクワ/キエフ 28日 ロイター] - 大規模なサイバー攻撃は一夜明けた28日、豪州のチョコレート工場で生産が止まるなど世界各地で被害が拡大、各企業が対応に追われた。デンマークの海運・石油大手、モラー・マースク(MAERSKb.CO)では注文処理などで支障が出て、傘下企業が運営する76港の一部が過密状態となった。
米宅配大手のフェデックス(FDX.N)は、傘下オランダのTNTエクスプレスが大きな影響を受け、中国国有穀物会社の中糧集団(COFCO)が運営するアルゼンチンの港湾など南米にも拡大した。
仏金融大手BNPパリバ(BNPP.PA)の不動産関連部門なども影響を受けた。
警察やサイバー問題の専門家によると、ウイルスは前日、ウクライナで確認されたとみられる。ユーザーらが人気の税会計ソフトをダウンロードした後か、地元のニュースサイトを閲覧した後に、コンピューターに感染したという。
影響を受けた複数の国際企業が、ウクライナで事業を展開する。世界に張り巡らせた企業ネットワークを通して、感染が拡大したとの見方が出ている。
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