葉物中心に高値続く、道内のスーパー
北海道内のスーパーなどで、葉物を中心に野菜の高値が続いている。冬場は道外産が多く価格が上昇しやすいことに加え、昨秋の本州の天候不順が要因。さらに関東で雪が降った影響が今後出て、高値傾向がしばらく続く可能性もある。【今井美津子】
札幌市が1月上旬に市内のスーパーなど30店舗を調査した「生活関連商品小売価格緊急調査結果」によると、青果物12品目のうち11品目が12月より値上がりした。
特に値上げ幅が大きかったのは、キャベツ63・3%▽大根47・6%▽トマト25・3%▽ハクサイ23・1%--などだった。市消費生活課によると、昨年10月の台風で本州の被害が大きかったほか長雨や日照不足が主な要因で、ハクサイなどは産地に被害はなかったが他の野菜の高騰を受けて需要が増えたことが影響しているという。
道内のスーパーでは、カット野菜を増やすなどの対策を講じている。コープさっぽろ(本部・札幌市西区)では、1玉380円前後するキャベツを2分の1や4分の1単位のほか、100~150円で買える「ざく切り売り」を増やしている。また昨秋に豊作だった道産タマネギやジャガイモの販促にも力を入れているという。
コープさっぽろ二十四軒店で買い物をしていた同市西区の主婦(69)は「普段とあまり値段が変わらないキノコやモヤシなどで工夫している。早く値下がりしてもらいたいが、今は我慢するしかない」と話した。
コープさっぽろ生鮮本部の五十嵐祐吾農産部長は「キャベツやレタスは今後下がってくる見込みだが、大根やホウレンソウは関東の雪の影響がどこまで出るか心配」と懸念している。