日経平均反発、上抜けてくる可能性も
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22日の日経平均株価は前日比36円66銭高の2万2902円76銭と小反発。円強含みが重しになる一方、米国株高が支えになるなど決め手になる材料に乏しく、総じて前日終値を挟んでもみ合いとなった。前場は、医薬品株や半導体関連株などの下げの影響で2万2801円16銭(前日比64円94銭安)まで軟化したが、下値は限定された。後場は、株価指数先物買いを交えて強含み、一時2万2908円84銭(同42円74銭高)を付ける場面があった。その後は利益確定売りに上値を抑えられた。週末要因に加え、海外投資家の多くがクリスマス休暇入りでもあり、積極的な売買は手控えられた。
一方、TOPIX(東証株価指数)は6.47ポイント高の1829.08ポイントと3日連続で年初来高値を更新した。1991年11月13日以来の水準となる。
東証1部の出来高は14億8922万株、売買代金は2兆4038億円。騰落銘柄数は値上がり1124銘柄、値下がり844銘柄、変わらず96銘柄。
市場からは「動きが鈍い。材料がなく参加者が少なく、週末となれば致し方ない。ただ、チャート的には下値を徐々に切り上げており、きっかけ次第で上抜けてくる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石、石油資源などの鉱業株が堅調。住友鉱、三菱マなどの非鉄金属株や、郵船、川崎汽などの海運株も高い。
半面、アルツハイマー治療薬の臨床試験で有効な結果が出なかったエーザイや、参天薬などの医薬品株が下落。東ガス、Jパワーなどの電気ガス株も売られ、東レ、東洋紡などの繊維製品株も安い。
個別では、SHOEI(前場に一時ストップ高)、Wismet、佐鳥電機、JBR、北の達人などの上げが目立った。半面、RSTECH、ヒマラヤ、鈴木、愛眼などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が上昇した。
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