ミズノ、児童用運動プログラム輸出へ
ミズノは、自社開発した児童向けの運動プログラムを海外へ輸出する。遊び感覚で運動の基本動作を学べるのが特徴だ。まずは2019年に学習指導要領が改訂されるベトナムの公立小学校へ売り込む。
輸出するのは、「ヘキサスロン」と名付けた小学校低学年向けのプログラム。ポリウレタンといった軟らかい素材でできたハードルやハンマーなどを使い、走ったり投げたりする。運動能力の発達に必要な36の基本動作を楽しみながら学べるという。日本では11年以降、一部の小学校の授業やイベントで実践してきた。
ベトナムの義務教育は体育の授業が少なく、指導のメニューが乏しいことが課題とされる。ミズノはこのため、約1万5千校ある公立小学校のうち、ハノイやダナンなどの5校を対象に16年夏からプログラムを試験的に導入している。
日本型教育の海外展開をめぐっては文部科学省も後押ししており、日本貿易振興機構(ジェトロ)が支援することも決まった。ミズノは今後、ベトナムでのモデル校を増やして同国の教育当局に働きかけていく。(伊沢友之)