ハリル呆れ「選手の弱さにショック」

「ブラジル相手だったら10失点」ハリル監督謝罪、就任以来ワースト3失点ドロー: ハリルホジッチ監督は会見で、ふがいない試合内容に謝罪の言葉を口にした (撮影・福島範和) © サンケイスポーツ 提供 ハリルホジッチ監督は会見で、ふがいない試合内容に謝罪の言葉を口にした (撮影・福島範和)

 キリン・チャレンジ杯(10日、日本3-3ハイチ、日産ス)ハリル監督、異例の謝罪-。国際連盟(FIFA)ランキング40位の日本が、W杯出場を逃している同48位のハイチに3-3で引き分けた。前半にMF倉田秋(28)=G大阪=の2戦連発とFW杉本健勇(24)=C大阪=の代表初得点でリードするも、その後3失点。試合終了間際のMF香川真司(28)=ドルトムント=のゴールで引き分けに持ち込むのがやっとだった。3失点はバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の就任後最多。指揮官は怒りを通り越し、謝罪をする始末だった。

 ため息と駄目出しのオンパレードだ。監督就任後、初めて3失点を喫したハリルホジッチ監督が28分にも及ぶ“ざんげ会見”を開いた。

 「就任してから最悪の試合。2-0になってから選手の頭に何が起きたのか理解しがたい。すべてが止まった」

 6日のニュージーランド戦から9人も先発を入れ替え、前半7分にMF倉田が先制。高い位置で連動して奪い、その勢いで仕留めたFW杉本の2点目はチームの理想形といえた。ただ、ここからがお粗末。前半28分にMF遠藤が中央突破を許して失点。後半8分にはリスタートで集中力を欠いて同点とされ、同33分の3点目はDF昌子の寄せが甘く、ロングシュートを決められた。

 「サポーターに来て下さいと言ったのに、こんな試合をして心の奥から謝罪したい」

 W杯出場決定から初の関東圏での試合。にもかかわらずチケットの売り上げが伸びず、公式会見で来場を呼びかけた。16日にはW杯グループ分け抽選会の基準となるポット分けのためのFIFAランキングが発表される。W杯出場を逃し、半年も実戦から遠ざかっていたハイチに勝利が義務づけられていたが…。4万7420人(満員で約7万人)と空席が目立ったスタンドに失望感が広がった。

 「何人かのメンタルのもろさ、弱さにショックを受けている。ブラジルが相手だったら10失点はしただろう」

 11月には同ランク2位のブラジル、同5位のベルギーと親善試合を行う。指揮官は半ば投げやりに「われわれの(W杯8強入りの)幻想はそこで砕かれる」と吐き捨てた。合宿中にW杯に向かう心構えを説き、この2試合でGK中村とDF植田以外は全員起用。しかし、出た結論は「今日のようなパフォーマンスが続けば違う23人になる」。理想と現実のはざまで、頭を抱えるしかなかった。 (浅井武)

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