文氏、新古里原発の建設再開を発表

 【ソウル米村耕一】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、有識者委員会が20日に建設続行を勧告した韓国南東部、新古里原発5、6号機について「勧告に従って建設を再開する」と発表した。5月の大統領選での公約を破る形となったが、「脱原発」路線は継続する方針も明らかにした。

 文氏は、着工済みだった5、6号機を含め新規原発の建設中断を公約。勧告は、統計的な分布を考慮して選抜された約500人の市民による「討論型世論調査」の結果を踏まえたもので、文氏は「議論に参加する権利を持ち、さらに議論の結果に従うときに民主主義は完成すると考えている」と強調した。

 また文政権下で新規原発が4基増え、原発による発電容量も増えることは認めつつ「次期政権が脱原発の基調を継続できるよう、天然ガスと再生可能エネルギー拡大に拍車をかける」と主張した。

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