高速道路母子死亡 予備タイヤ落下か

 岡山県津山市の中国自動車道で大型トレーラーが路上に落ちていたタイヤ(直径約1メートル)に乗り上げて横転し、親子2人が巻き込まれて死亡した事故で、広島県呉市に本社がある運送会社のトラックがスペアタイヤを落とした可能性が高いことが21日、捜査関係者への取材で分かった。岡山県警は高速道路のカメラ映像などからトラックを特定。同社から車両の任意提出を受け、運転手から任意で事情を聴いている。

スペアタイヤを落下させた疑いのあるトラック。点線部分の車体の下に搭載していた(画像の一部を加工しています)=岡山県津山市の県警高速隊北部方面隊で2017年10月21日、高橋祐貴撮影 © 毎日新聞 スペアタイヤを落下させた疑いのあるトラック。点線部分の車体の下に搭載していた(画像の一部を加工しています)=岡山県津山市の県警高速隊北部方面隊で2017年10月21日、高橋祐貴撮影

 事故現場でトラックのスペアタイヤ固定用のチェーンが見つかったことも判明。県警は走行中にスペアタイヤが落下したとの見方を強め、運転手が気付いたかどうかや、普段の点検状況について調べている。呉市の運送会社の関係者は取材に「事故後、車を一斉調査し、スペアタイヤがなくなっているトラックがあった」と話した。

 事故は18日午後8時15分ごろ発生。中国道上り線で、路肩にいた中村美香さん(49)と長女の亜美さん(21)が横転したトレーラーにはねられて死亡した。親子が乗った軽乗用車も事故直前に同じタイヤに衝突して走行不能になった。【高橋祐貴】

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