テキサス州、ハリケーン再度襲来も
(Bloomberg) -- 25日に米テキサス州に上陸したハリケーン「ハービ-」が26日に熱帯低気圧に変わった後も、ヒューストン周辺では豪雨による洪水被害が拡大しており、28日の週明け時点でも家屋の浸水は続く見通しだ。米エネルギー産業の中心地がいつ通常の状態に戻るか見通しは立っていない。
ヒューストンは記録的な洪水被害に見舞われており、当局者や気象予報士、緊急事態管理者らは口をそろえて、かつてない事態だと述べた。豪雨はまだ数日間続く可能性がある。
ザ・ウェザー・カンパニー(マサチューセッツ州アンドーバー)の主任気象予報士、トッド・クロフォード氏は、「ヒューストンはあと100時間はこの状態が続く。最終的に、言葉にできないほどの影響をもたらすだろう。過去に匹敵するような出来事はなかった。壮大な悲劇としか言い様がない」と語った。
ハービーは25日、5段階で2番目に強い「カテゴリー4」の勢力でテキサス州沿岸のロックポートに上陸。米国を直撃したハリケーンとしては2004年以降で最大勢力となった。一時、時速130マイル(約209キロメートル)の強風が吹き荒れたが、その後、風速は約40マイル(約64キロメートル)まで低下した。
米国立ハリケーン・センター(NHC)はニューヨーク時間27日午後5時(日本時間28日午前6時)に、降雨量は既に最大25インチ(約63.5センチメートル)に達しており、さらに2フィート(約61センチメートル)増える恐れがあると警戒を呼び掛けた。
ハービ-により、これまでに2人の死者が出ている。メキシコ湾岸の原油・天然ガス生産の約4分の1と精製能力の10%強が停止。エネルギー産業のほかにも、穀物や家畜、飲料水にも被害が及ぶ可能性がある。
気象予報会社アキュウェザーのブレット・ロシオ氏は電話インタビューで、「一部地域ではハリケーン『カトリーナ』の時と同じぐらい極めて深刻な洪水被害が出ている。降雨量が30インチ(約76センチメートル)を超えるところもあるだろう」と指摘した。
NHCによると、ハービ-は25日にテキサス州に上陸した後、同州ビクトリア北西にとどまっていたが、その後、メキシコ湾方向へと遅い速度で動き始めた。ロシオ氏は、最悪の場合、28日から29日にかけてハービーは再び勢力を強め、再度テキサス州の南東湾岸地域を襲うこともあり得ると述べた。
原題:‘Tragedy of Epic Proportions’ Hits Houston as Floods Stop City(抜粋)
(気象関係者のコメントなどを追加して更新します.)
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