自撮り、ナイトプールに若い女性殺到

SNSで映える写真が撮影できるとして女性に人気の「ナイトプール」=大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で2017年8月14日、小関勉撮影 © 毎日新聞 SNSで映える写真が撮影できるとして女性に人気の「ナイトプール」=大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で2017年8月14日、小関勉撮影

 日暮れとともに営業するナイトプールに若い女性たちが殺到している。人気の理由は「インスタ映え」。ライトアップされたプールでリゾート感あふれる写真を「自撮り」して、インスタグラムなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿するのが今のはやりだ。

 8月中旬、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)の屋上プール。日が傾く中、集まって来たのは大半が20代女性。青や赤に照らされた水につかり、防水仕様のスマートフォン(スマホ)に向かって思い思いのポーズを取る。同じ洋服店で働く大阪市の2人は「夜は日焼けしないから」と笑いながら、そろいの帽子姿で“パシャッ”。滋賀県から来た24歳の2人は「料金は高いけどインスタではやっている」。入場料は5000円。飲食を含めると7000~8000円はするが、7月15日にオープン後、120人の定員はほぼ満員だ。

 ニューオータニで人気に火が付いたのは4年前の東京。大阪では夏の夜、プールをビアガーデンに利用していたが、昨年からは本来のプールに戻した。大阪城内では、ハウステンボスが運営する大阪城ウォーターパークで昨年からナイトプールを営業。神戸市中央区の温泉旅館「神戸みなと温泉・蓮」の屋外プールでは週末、DJを招いたパーティーを開くなど、人気は広がりを見せている。

 SNSへのこだわりは何か。電通若者研究部の湊康明研究員は「不況の中で育った20代は、高級車に乗るなどの典型的な成功イメージを持たない一方、SNSで自分の『キャラ』を確立させ、友人とのつながりを深めている」。消費の対象はモノからコトへ。SNSに投影する体験にこそ価値を見いだしているようだ。【久野洋】

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