高さ3.3mのだんじりが商店街を巡航
© 産経新聞 提供 池田栄町商店街を巡行する新町だんじり=大阪府池田市
地域の庶民文化の伝承をアピールしようと、大阪府池田市に明治時代から伝わる「新町だんじり(地車)」が、市内の2大商店街を巡行、買い物客や家族連れを楽しませた。
自治会の「新町会」が所有する新町だんじりは、高さ3・3メートル、幅2・2メートル、長さ3・7メートルで重さは約2トン。明治20年代に、今の千早赤阪村にあった中古のだんじりを購入、ウシに引かれて数日掛かりで運んできたという。
120〜130年以上前のものとみられ、唐獅子や竜、楠木正成らの武者像など、迫力満点の彫り物で飾られているが、詳しい制作年代や大工、彫物師は不明だという。
購入後は、織り姫伝説で知られる地元の伊居太(いけだ)神社(同市綾羽)に保管し、修理を繰り返して大事にし、地元の夏祭りなどで展示や巡行をしてきた。
今回は、市民に広く「新町だんじり」の存在をアピールしようと、まず阪急池田駅前の池田栄町商店街とその周辺をはっぴ姿の80人が引いて巡行したあと、トラックに乗せられ、約3キロ離れた阪急石橋駅前まで初めて「遠征」。石橋商店街をコンコンチキとお囃子もにぎやかに練り歩き、買い物客の目を引いた。
この後、伊居太神社に戻り、急坂の参道の石段を勇壮に上って「宮入り」し、拍手を浴びた。
だんじりを巡行させている「新町だんじり会」の山本雅暢(まさのぶ)会長は「これを機に、地域の伝説や文化の魅力をもっと広めたい」と話している。
