ユーロ2015年来高値 ドル売られる
(Bloomberg) -- 東京外国為替市場でドル・円相場は1ドル=109円台前半で推移。ワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウムを波乱なく通過した後、米債務上限問題などに関心が戻り、ドル売り・円買いが優勢となっている。一方、ユーロ・ドル相場は早朝に2015年1月以来のユーロ高・ドル安水準を更新した後は、上値が重く伸び悩んでいる。
28日午前11時25分現在、ドル・円は前週末比0.2%安の109円15銭。朝方に109円40銭まで上昇した後、仲値にかけて水準を切り下げ、一時109円09銭まで下落。その後は下げ渋る展開となっている。
三菱東京UFJ銀行金融市場為替グループの野本尚宏調査役は、「ジャクソンホールでは、特に波乱はなかった。何もなければ、どうしても米債務上限引き上げへの懸念からドル売りになる」と説明。ただ、「ドルショートもたまり、米金利の下げ余地も少なく、ドルの下値余地も限定的」とも語った。
ユーロ・ドルは同時刻現在、ほぼ横ばいの1ユーロ=1.1926ドル。一時は1.1965ドルと2015年1月6日以来のユーロ高値を付けた。その後は、やや伸び悩んでいる。
週末のジャクソンホール会合では、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はユーロ高けん制発言をしなかったほか、イエレンFRB議長も市場が注目した金融政策に関して言及しなかった。
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JPモルガン・チェースの佐々木融市場調査本部長は、「ジャクソンホールでイエレンFRB議長は何も言わないし、ドラギECB総裁がユーロ高に対して懸念を示すという期待もあっただろうが、そのどちらもなかった。少しストップロス的にドル売り・欧州通貨高になった」と分析した。
一方で、三菱東京UFJ銀の野本氏は、今週31日にユーロ圏消費者物価指数(CPI)が発表されることを挙げ、「そろそろユーロ高の影響がCPIに現れてくる可能性があり、どんどんユーロを買っていけるかというと、そこはちょっと危ない感じがする」との見方を示した。
--取材協力: Chikako Mogi 、 酒井大輔
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