福島の町議選で定員割れ、無投票当選

 福島県楢葉町議選(定数12)が27日告示され、現職9、元職・新人各1人の計11人が立候補したが定数に満たず、全員の無投票当選が決まった。同県内の市町村議一般選挙で定数割れになるのは、記録が確認できる1963年以降で初。楢葉町は福島第1原発事故による避難指示が一昨年9月に解除された後も住民の帰還が思うように進んでおらず、町政の担い手も不足している現状が明らかになった。

 楢葉町議選は56年の町発足以来、無投票になったことはなく、全町避難が続いていた2013年8月の前回選も15人が立候補した。公職選挙法により、今後の町議会は欠員1のままで開く。

 町内の居住者は6月末時点で1740人。人口の24%に過ぎない。自宅の再建に伴い今年4月に福島県いわき市から帰還して立候補し、初当選した岩間尊弥(たかみ)さん(48)は「避難先に暮らす人が町を語っても、有権者の支持を得るのは難しく、立候補しにくい状況がある」と話す。現職の草野公雄さん(68)は「町に帰る人を増やすような施策を進めるしかない」と語った。【乾達】

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