代表選手の姿も「女子の甲子園」開幕

 “女子の甲子園”と呼ばれる「全国高校女子硬式野球選手権」が28日、兵庫県丹波市市島町中竹田のスポーツピアいちじまで開幕する。今年の参加は26チーム。女子野球アジア・カップ日本代表監督、橘田恵さん(34)=三木市出身=が履正社高(大阪)、同コーチの長野恵利子さん(43)=淡路市出身=は福知山成美高(京都)の監督として、それぞれ指揮を執る。同カップの代表選手20人も全員参加予定で、世界を舞台に戦うメンバーのプレーを見ることができる。

 アジア・カップはワールドカップ(W杯)予選として新設され、香港で9月2~7日、6カ国・地域で争う。日本代表選手は18歳以下で構成。女性の代表監督は初めてだ。

 橘田さんは小野高在学当時、女子が正式な野球部員として認められなかったため、特例の「仮部員」。練習試合にも出場できず、神戸市内の硬式チームで腕を磨いた。仙台大では硬式野球部に所属し、女性選手ながら公式戦に出場した。2014年から履正社高で女子硬式野球部を率い、今年4月には全国高校女子選抜大会で初優勝。昨年のW杯では運営責任者を務めるなど、国際経験も豊富だ。

女子野球日本代表の高校生たちをハイタッチで迎える(左から)橘田恵さんと長野恵利子さん=大阪府箕面市 © 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 女子野球日本代表の高校生たちをハイタッチで迎える(左から)橘田恵さんと長野恵利子さん=大阪府箕面市

 長野さんは幼い頃から野球に憧れてきたが、「女子がする環境がなかった」と旧北淡東中でソフトボールを始めた。神戸常盤女子高のソフトボール部を経て徳島の実業団チームでプレーし、引退後に26歳で女子野球界へ転身。08年のW杯では日本代表の主将として初の金メダル獲得に貢献した。関西初の女子硬式野球部として09年に誕生した福知山成美高で創設時から監督を務める。

 橘田さんは「日本代表選手はそれぞれ所属するチームで全力を挙げて戦い、大会終了後のアジア・カップでは一丸となって頑張ってほしい」と話す。(尾藤央一)

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