水泳ニッポン「勝ち飯」の秘密とは
日本代表のメダルのパワーの源はおにぎりやようかん――。ブダペストで行われている水泳の世界選手権で、日本代表が初めて試合の合間の栄養補給をスムーズにする「エネルギーブース」を設置。補食をこまめにとる「勝ち飯」で力を保つことが、メダル獲得を支えている。
サブプールサイドにある日本の拠点。練習や試合の合間に競泳の選手たちがテーブルに置かれたおにぎりやようかん、どら焼きをほおばる。味の素がサポートして取り組んでいる。
着目したのは「グリコーゲン」。筋肉のエネルギー源となる栄養素を保つのが狙いだ。大会期間中はレースや体のケア、ホテルと会場の移動などで、選手は食事の時間が取りづらい。緊張で食事がのどを通りにくくなる選手もいる。
そのため、アミノ酸入りで通常のおにぎりの半分ほどの大きさの「パワーボール」、ゼリー飲料などで栄養を補給。食べた量も記録している。ホテルの食事に白米も加えられるように210キロを現地調達した。
例えば、200メートルバタフライで銅メダルを獲得した瀬戸大也(ANA)は、1日の成人男性の2倍相当の4千キロカロリーを、3食の他、10回以上に分けて摂取する。女子200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した大橋悠依(東洋大)も「ようかん3個食べました」と、力にしたという。
東京五輪を見据えた試みで、味の素の担当者は「選手の食事のデータを今後に生かしたい」と話す。(増田啓佑)
