爆破モスクをISから奪還、イラク

 【カイロ篠田航一】イラク軍は29日、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘が続くイラク北部モスルで、ISのかつての拠点で21日に爆破されたイスラム教礼拝所「ヌーリ・モスク」の奪還に成功したと発表した。ただ、AP通信によると、モスクには爆発物が埋められている可能性があるため、中には入れない状態という。

 イラク軍は29日までにモスル旧市街の半分以上を制圧した。だが依然として旧市街では300人程度のIS戦闘員が数万人の市民を「人間の盾」にして立てこもっており、路地や建物が入り組んだ旧市街の攻略は一進一退を繰り返している模様だ。脱出する市民に紛れ込んで逃げるIS戦闘員もおり、既にイラク軍が制圧した近隣地区での自爆テロなども頻発。民間人の犠牲者も出ている。

Category: ,