タカタ会長「株主救済の見込みない」

タカタ会長がエアバッグ問題で謝罪、株主救済「見込みない」 © REUTERS タカタ会長がエアバッグ問題で謝罪、株主救済「見込みない」

[東京 27日 ロイター] - 欠陥エアバッグ部品問題による業績悪化で民事再生法の適用を申請したタカタ(7312.T)は27日、東京都内で株主総会を開いた。タカタ株は7月27日付で上場廃止となるため、今回は上場会社として最後の株主総会。多くの株主が損失を被る可能性が大きく、高田重久会長兼社長は「このような事態になり、多大なるご迷惑をおかけした」と述べ、経営陣全員も起立して陳謝した。

高田会長は総会冒頭、自社製エアバッグの異常破裂による事故で「お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げたい」とも述べ、壇上の経営陣全員が立ち上がり、ともに5秒間ほど頭を下げた。

株主に対して高田会長は、民事再生法申請に至った経緯を説明。「裁判所の判断次第だが、一般的には株主価値はなくなる」とし、株主救済に充てる資金分配の「見込みはない」と重ねて謝罪した。

株主からは経営判断への批判が相次ぎ、「中国の会社になぜ破格の安さで売却したのか」や「自動車メーカーとリコール費用の分担をなぜ争わないのか」、「どこで経営判断を誤ったのか」「高田会長は私財提供すべきだ」などの質問や意見が上がった。

総会中、都合の悪い話の語尾は声が小さくなる一方、説明が長くなりがちな高田会長に対しては苛立つ株主の声も目立ち、そんなに話したいなら「マスコミの前でもっと話してほしかった」との声も上がった。高田会長は「私もじくじたる思いがあった」とした上で、公聴会後には「記者会見する予定だったが、してくれるな」という声があったと釈明した。

総会後、株主の40代女性(東京都在住)は「お通夜みたいだった。株を持っていた人は報道などである程度は覚悟できていたと思うが、高田会長は言い訳ばかりで当事者意識がない。マスコミや周りのせいにしてばかりで、これではダメになるのも当然と思った。最後くらい、社会的責任を果たすようなことをしてほしい」と述べた。

60代男性(千葉県在住)の株主は「トヨタ自動車が米国でリコールした時の社長のように、もっと積極的に前に出て誠意を見せるべきだった」と指摘、「タカタの製品は悪くない」として、早急に汚名を返上する努力を求めた。

他社の株主総会に出席していたため遅れてやってきた40代の男性株主は「問題が起こる前から買っていて最近売って数千万円の損をしたので、最後に会長に一言、文句を言ってやりたかった」と話した。

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