虎2戦連続零敗に片岡コーチがザンゲ
© サンケイスポーツ 提供 試合が終わり、金本監督(中央)は厳しい表情でベンチを後にした(撮影・山田喜貴)
(セ・リーグ、中日2-0阪神、12回戦、中日7勝5敗、29日、ナゴヤD)金本政権初の屈辱だった。この日も「0」が9個並んだ。手を変え品を変えても、効果なし。金本監督は深いため息をつきながら会見場にきた。
「う〜ん。見ての通りですわ。苦しいけど、今、このメンバーしかいないんだから」
大なたを振るった。積極的休養をとらせた福留だけではなく、高山をスタメンから外した。1番には今季初の俊介、4番には2度目の中谷を抜てき。鳥谷を今季初の5番に座らせた。さらに「6番・一塁」にドラフト1位・大山を書き込み、プロ初の先発出場。“劇薬”を投入することで、従来のメンバーの競争意識を高める狙いもあったはずだが…。
4度の得点圏を生かせず2015年7月以来、2年ぶりの2戦連続無得点負け。しかも三塁さえ踏めず。片岡打撃コーチも「3連戦で1点しかとれていない。投手は頑張っているのに助けられなくて申し訳ない」とザンゲするしかなかった。
完全な“バテ虎”だ。1年を通じて戦った経験がない若手が多いとはいえ、ここぞの場面で、仕事ができない。ケース打撃を要する場面で転がせない。ファーストストライクを簡単に見逃してしまう。さらに、引っ張っていって欲しい糸井も16打席連続無安打…。
指揮官は、苦しむ超人の改善点を問われると「う〜ん…まぁ…ちょっとね」と言葉を濁した。笛を吹けども選手が踊れない。試合途中、左翼席の応援団からは「気合を入れろ! タイガース!」というかけ声が、何度も飛んだ。
デッドラインとなった。試合のなかった首位広島とは今季最大6・5ゲーム差。球団史上、過去5度のリーグ優勝で逆転できた最大差が、この数字(1964年、大洋との6・5差)。大阪から急きょ観戦に訪れた坂井オーナーも、足早に無言で帰路についた。
「先発がずっと試合を作ってくれているから。野手はほんと、いつかちゃんとアレ(恩返し)していかないと。(投手に)貸しができているから」
連敗は昨季のワーストと並ぶ「7」となった。42イニング連続適時打なし。金本監督は憔悴しきっていた。せめて、1点でも返せていれば、また違ったはず…。いつ脱出するのか。地獄のナゴヤを教訓とするしかない。 (阿部祐亮)
データBOX
◎…鳥谷の5番は今季初で、昨年4月29日のDeNA戦(甲子園)以来(今季はここまで6番で56試合、7番で6試合)。昨季は5番で6試合に出場し、打率・400(20打数8安打)、1本塁打、7打点
◎…中谷の4番は5月28日のDeNA戦(甲子園)以来、2度目
