のぞみ亀裂、運行判断を相互に依存
JR西日本の新幹線「のぞみ34号」(N700系)の台車に亀裂が見つかった問題で、同社の来島達夫社長は27日、記者会見を開き、異常に気付きながら運転を継続したことについて「運行停止に関する判断基準があいまいだった」などと述べた。
来島社長は車両保守担当社員と指令員の間で、車両の状況について認識のずれがあったと説明。運行停止に関する判断を相互に依存する状況だったとした。
異音が発生しているのに、運転に支障がないと判断し、新大阪ではJR東海に指令部署間の協議を申し出ずに運行を引き継いだという。
来島社長は会見の冒頭で「新幹線の安全性を裏切るものと認識しており、深くおわびする」と改めて謝罪した。JR西は問題発生後、乗務員や指令員への聞き取り調査を実施していた。(了)