白石容疑者、携帯「捨てるよう指示」
神奈川県座間市のアパートで男女９人の遺体が見つかった事件で、再逮捕された白石隆浩容疑者（２７）が、携帯電話を捨てるよう被害者の女性＝当時（２１）、厚木市＝に指示したと話していることが２７日、警視庁高尾署捜査本部への取材で分かった。女性とは事件前、無料通話アプリで７００回以上やりとりをしていたことも、新たに判明した。
捜査本部によると、白石容疑者は女性に対し、藤沢市の片瀬江ノ島駅近くの女子トイレに携帯を捨てるよう伝え、女性は事件当日の８月２３日、指示通りにした。同駅周辺では、群馬県の被害女性＝同（１５）＝の携帯も見つかっており、被害者の足取りをつかみにくくするためだった可能性がある。
白石容疑者と厚木市の女性は８月８日から、無料通話アプリ「カカオトーク」などで連絡を取り合っていた。自殺をほのめかす女性に対し、「死ぬのを手伝いますか？」などと返信した。
「お金がない。いくら持ってますか？」と現金を無心する場面もあった。アプリでのやりとりは、約２週間で計７３４回に及んだ。 （了）
