「いい抜け方」ヤクルト投手陣に光
© サンケイスポーツ 提供 ヤクルトのドラフト2位・大下佑馬投手
ヤクルトのドラフト2位・大下佑馬投手(25)=三菱重工広島=が開幕ローテーションを勝ち取るべく沖縄・浦添で行われている1軍キャンプで奮闘している。1日のキャンプイン初日にはさっそくブルペン入り。カーブ、スライダー、スプリットと持ち球すべて50球を投げ込んだ。
「まだまだです。これから(状態が)上がってくると思います。自分のペースでやることをやっていきたい」
平常心を強調したが、ブルペンでは1軍の実績ある投手が勢ぞろい。「意識しないように、周りを見ないようにと思っていたんですけど、やっぱり目に入っちゃいますね」と苦笑い。「ボールはすごいし、緊張します」と新人らしい本音も漏らした。
広島・崇徳高から亜大へ進み、さらに社会人野球の三菱重工広島で3年過ごしたアマ野球経験豊富な右腕。基礎体力は十分で1月9日から30日まで行われた新人合同自主トレではランメニューのほとんどをトップで快走し、体幹トレーニングも涼しい顔で乗り切った。
大下の得意球であるカーブ。社会人時代1年目から試合で使い始めたボールだ。「たまたまテレビを見ていたら薮田(広島)が人さし指を立てて、ナックルカーブのような握りで投げているのを見たんです」と語り、「試してみたらしっくりきて、(試合で)使える」と自分の武器にした。薮田は亜大で同期だったライバル。入団記者会見でも「(亜大で)同期の山崎康(DeNA)と薮田には負けたくない」と闘志を燃やした。
田畑投手コーチも大下の“薮田流”カーブについて「いい抜け方をしている。安定していて、まとまっている。緩急もあるしカウントもとれるいいボール」と評価。1軍での活躍にも「もちろん即戦力として入ってきてるわけだし期待してる」と目を細めた。
今年の7月で26歳を迎える遅咲きのルーキーが、ヤクルト投手陣の光となる。(横山尚杜)
