貴乃花一門に刺客「スイーツ親方」

 2月2日投開票の日本相撲協会理事選へ向け、地盤固めを進めている貴乃花一門に対し、八角理事長(54)=元横綱北勝海=を支える“対抗勢力”の二所ノ関一門が23日に両国国技館内で一門会を開催。理事候補に現協会執行部ナンバー2の事業部長を務める尾車親方(60)=元大関琴風=と、新たに芝田山親方(55)=元横綱大乃国=の2人を擁立することを決めた。

 「うちは波風は一切ない」(二所ノ関一門関係者)と会合はわずか10分で終了。最後は拍手がわき起こり散会した。

 二所ノ関一門は、所属する親方の数では出羽海一門に次ぐ勢力を誇る。もともと貴乃花親方(45)=元横綱=も在籍していたが、2010(平成22)年、「協会改革を行いたい」と一門を飛び出し、貴乃花一門を創設した。このとき貴乃花部屋をはじめ阿武松、大嶽など計4部屋が“破門”となった。

貴乃花一門に刺客 八角理事長勢力の二所ノ関一門が元大乃国らを擁立「うちは波風一切ない」: 二所ノ関親方に代わって理事候補となった芝田山親方 © zakzak 提供 二所ノ関親方に代わって理事候補となった芝田山親方

 角界では2月の理事選、さらにその後の3月に行われる理事長選にむけて、政界顔負けのつばぜり合いが続いている。二所ノ関一門は、これまで一門をまとめてきた二所ノ関親方(61)=元大関若嶋津=が昨年10月、路上で倒れて頭部の緊急手術を受けたため、代わりに芝田山親方を擁立することになったのだ。

 二所ノ関一門は、改革を訴える貴乃花親方にとっては手強い対抗勢力だ。尾車親方は相撲協会ナンバー2で、高砂一門所属の八角理事長を、引き続き懐刀として支える構え。さらに、理事候補となった芝田山親方も、現役時代は横綱経験者という存在感が光る。

 歴代理事長は八角理事長で13代目だが、うち9人が横綱。八角理事長が再選を狙う今年はともかく、芝田山親方も将来の理事長候補であることは間違いない。貴乃花親方とは今後協会内でライバル関係となっていく可能性がある。テレビ番組で甘味好きの“スイーツ親方”として人気となった。

 ただ、最近、芝田山親方には暴力問題が取り沙汰された。芝田山部屋に所属していた20代の元力士が、2013年に「暴行を受けた」として損害賠償訴訟を起こした(16年11月に和解)。今まさに暴力が角界で問題になっているのだから、その芝田山親方が理事候補というのはどんなものだろうか。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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