無名の中国企業、著名企業買収に関心
(Bloomberg) -- 著名な海外企業の買収を狙うほぼ無名の中国企業。そのリストに、また1社加わった。商品取引のノーブル・グループ買収に関心を示した雪松だ。
事情に詳しい複数の関係者によれば、雪松は不振に陥っているノーブルの経営権取得に関心を抱いている。ノーブルはかつてアジア最大級の商品取引会社だったが、赤字を出して株価が低迷し、資産売却に追い込まれている。
雪松は1997年に不動産会社として出発。同社ウェブサイトによると、現在手掛けている事業には化学や観光、不動産、金融のほか、コモディティーのサプライチェーン管理を挙げている。
それまで名前をほとんど知られていなかった中国企業が突然、国際舞台に躍り出たケースはこれまでにも例がある。設立間もない自動車保険の分野で存在を知られる程度だった安邦保険集団は2014年にニューヨークの名門ホテル、ウォルドーフ・アストリア買収で合意し、一躍注目を集めた。
過酸化物など化学製品を手掛けていた浙江金科文化産業は、17年におしゃべり猫「トーキング・トム」のゲームアプリメーカー、アウトフィット7を買収した。
原題:Cedar Who? When Obscure Chinese Buyers Eye Famous Targets (1) 、Noble Group Signals Progress But No Deal Yet on Debt Talks (2)(抜粋)
--取材協力: Timothy Sifert 、 Bei Hu 、 Zhang Dingmin 、 Vinicy Chan 、 Emma Dong
: 東京 松井玲 akmatsui@bloomberg.net.
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