清宮に「しくじり先生」オコエの教え

 日本ハムは24日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場で新入団選手の記者会見を行い、ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実高=は「ここ北海道の地から、世界に羽ばたくという気持ちが、自分の中にはある」と大志を語った。

 日本ハムではエースだった西崎幸広氏、守護神として活躍した武田久投手ら主力投手が付けてきた背番号「21」を身にまとい、清宮は「“21といえば清宮”と言っていただけるように。ポスト誰々とかは嫌だったので。自分の色を出していきたい」と話した。

 大渕隆スカウト部長(47)は「彼と話していく中で、これまでの高卒選手とは違うと感じました。正直さ、知性、天真爛漫さを持ち合わせている。そこで色の付いていない“野手で21”を選定しました」と、型にはまらない選手像を作っていく期待を込めた。

オコエ、清宮に“しくじり”アドバイス! 批判されても「自分流貫け」: 高校時代にも増して注目される清宮に、オコエ(写真)がアドバイスを送った © zakzak 提供 高校時代にも増して注目される清宮に、オコエ(写真)がアドバイスを送った

 そんな金の卵に、“ドラ1”の先輩で一昨年のU-18W杯で高校日本代表のチームメートだった楽天・オコエ瑠偉外野手(20)も期待を寄せる。

 事あるごとにLINEで連絡を取り合う仲だが、「これだけ注目されてプロの世界に来るので、少しのことでもいろんな人から口を出されるし、たたかれることも多くなる」と自身の経験も踏まえて話す。

 昨オフのオコエは週刊誌に年上の彼女とのハワイ旅行を激写され、秋に負った右手薬指靱帯の損傷が2月の久米島キャンプで発覚し、チームを離脱。自己管理の甘さを指摘されただけに「自分の場合は自業自得ですけど」と頭を掻きつつ、「批判されることはあっても、自分の目指すところやプレースタイルは変えちゃいけないと思います。これまで積み重ねたものとこれからの成長を期待されてドラ1で指名されてプロに入るわけですから。でも、僕がこんなこと言わなくても、あいつは絶対分かっているし、活躍できると思います。ホントにすごいんだから、あいつは」とうなずく。

 そんな先輩の思いは通じているようで、「自分の色とか感性、プレースタイルというのはものすごく大事にしたい」と清宮。一面に新雪が降り積もったこの日の光景のような真っ白なキャンバスにどんな大作を描いていくのだろうか。(片岡将)

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