日産、訓練なしの従業員も完成検査
日産自動車が、車の最終的な安全性をチェックする完成検査に必要な資格がない訓練中の従業員に検査を行わせていた問題で、訓練を受けていない従業員も検査に関わっていたことが分かった。
本来とは異なる場所で完成検査の一部を行うようになっていたことが原因で、ずさんな検査体制が浮き彫りになった。
資格を持つ「完成検査員」のみが行える完成検査に、訓練中の「補助検査員」だけでなく、必要な訓練を受けていない従業員も加わっていたのは、追浜(おっぱま)工場(神奈川県横須賀市)。日産の社内調査で判明した。
日産の完成検査は本来、「完成検査員」が専用のラインで、国のルールに沿ってブレーキの利き具合やライトの点灯状況などをチェックする。車体の傷やへこみなどを調べる「商品性検査」のラインも別途あるが、こちらでは完成検査の資格を持たない従業員も作業を行っている。