楽天、大失速に後任監督候補が急浮上
パ・リーグ3位の楽天は7日の日本ハム戦(東京ドーム)に6-4で勝ち、8月12、13日のオリックス戦(京セラ)以来となる連勝を飾った。
梨田昌孝監督(64)は「京セラ以来やね。松井裕は(左肩の故障から復帰後)初めてのセーブ。やっと形ができた」と再浮上に手応えをつかんだ様子だが、楽天はこの連勝前まで1勝16敗1分けの惨状。就任2年目の梨田監督の去就が風雲急を告げている。
試合前には星野仙一球団副会長(70)が登場。報道陣に囲まれたが、「いい話は何もないよ。俺に付いても何もない」とけむに巻いた。
8月下旬に星野副会長が梨田監督を続投させる方針であると報じられたが、その後状況は急転。今月3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を観戦し、10連敗を目の当たりにした三木谷浩史オーナー(52)は「日本シリーズに出られるチャンスがある。まだ議論するのは早いと思う」と明言を避けた。
さらに5日に開かれた球団の取締役会後には、星野副会長は監督人事について「その話は挙がらなかった。監督を決めるのはオーナーの専権事項。最終的にはオーナーが決めること」と“丸投げ”した。
ここにきて次期監督候補として急浮上しているのは、松井稼頭央外野手(41)。この日も来場していたある球界関係者は「三木谷オーナーは松井稼頭央を買っていて、将来的には監督をやらせようとしているようだ」と明かす。当の松井稼は今季44試合で打率・211、2本塁打。8月27日に打撃不振のため2軍落ちしている。
この日は、一部で来季監督候補の1人と報じられた元ヤクルトの宮本慎也氏(46)もNHKラジオの解説のため来場。打撃ケージ裏で星野副会長、嶋と3人で談笑し、さながら来季のスタッフ会議(?)の様相を呈した。
夕刊フジの直撃に星野副会長は「みんないい加減なことを書いているだけ。夕刊フジだっていい加減なんだからわかるだろ」と笑い飛ばし、5回表終了時に東京ドームを後にしたが、果たして闘将の本当の胸の内は…。