燕、最下位でも観客動員過去最多に?
ヤクルトが10点差をひっくり返した。プロ野球史上20年ぶり4度目の最大差逆転劇だ。
26日の中日戦(神宮)で6回までに0-10とリードされたが、7回に2点、8回に8点を挙げ同点。延長10回に大松がサヨナラ2号ソロを放ち11-10で勝ちきった。
真中監督は「一方的な試合で何とか終盤にいい攻撃を見せられないかというイメージで戦っていた。まさか追いついて、ひっくり返せるとは」と驚きを隠せなかった。
今季セ・リーグ最下位を“独走”中だが、なぜか観客動員は絶好調。この日の入場者には人気の“緑ユニホーム”が配布されるとあって、前日(25日)の同カードと比べると入場料は300円増しだったが、2万8654人の大入り満員となった。
これで今季113万人超。2005年の実数発表以降では最多の年間186万人超ペースなのだ。営業担当者は「広島とDeNAファンのおかげ」と苦笑するが、営業サイドの創意工夫も大きな要因といえる。
「今年は悪い記録の更新ばかりだったので、いい記録が出てきてよかった」と指揮官は胸をなでおろしたが、満員のファンにボロ負けの試合を見せるわけにいかないという思いが、奇跡を生んだのかもしれない。
47年ぶりの14連敗があった7月は、これで3勝15敗1分け。リーグ月間最少勝利数は1955年に大洋が2度記録した2勝だった。
また、53年5月と62年8月に、前身の国鉄が喫したリーグ月間最多敗戦の20敗も、球宴休みで試合数が少なかったこともあり逃れた。負けていたら28日からは敵地での広島戦で、ワースト記録の可能性は十分あっただけに奇跡の勝利だ。
もし負けていれば、自力でのCS出場の可能性も消滅するところだった。こんな試合ができるなら、今からCS出場も夢ではないかもしれない。(塚沢健太郎)
