ホンダ「フィット」に新システム採用

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【ギャラリー】Honda Fit (2017.6)103

ホンダはコンパクト・ハッチバック「フィット」のマイナーチェンジを発表。6月30日より販売開始となる。2013年に発売されてから初めて施された今回の大規模な改良は、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」の採用をはじめ、内外装のデザイン変更、乗り心地、静粛性、燃費性能の改善など多岐にわたる。 © Autoblog 日本版 提供 © Autoblog 日本版 提供

エクステリアは「ワイド&ロー」をテーマに前後バンパーを刷新。これによって全長が35mm伸びた。スポーティなフロント・バンパーやディフューザーが与えられた「S」および「RS」では、90mmも長くなっている。さらにハイビーム、ロービーム、ポジションランプの全てをLED化して横に並べた「IN-LINE LEDヘッドライト」とLEDフォグライトを採用(一部グレードを除く)し、先進性を表現したという。ボディ・カラーは3つの新規開発色を含む全12色が用意される。

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上質感や心地よさに拘ったというインテリアは、新たに「Lパッケージ」オプションとして「プレミアムブラウン」が選べるようになった。

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注目のHonda SENSINGは、フロント・ウィンドウ上部に単眼カメラ、フロント・グリル内にミリ波レーダーを搭載し、先行車だけでなく歩行者や車線、標識も認識。「衝突軽減ブレーキ」はもちろん、ステアリングも協調制御することで「路外逸脱抑制機能」や「歩行者事故低減ステアリング」などの機能も備わる。

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パワートレインは従来と同様、1.3リッター・アトキンソンサイクル、1.5リッター直噴、そして1.5リッター・アトキンソンサイクルに電気モーターを組み合わせたハイブリッド「SPORT HYBRID i-DCD」の3種類。最高出力と最大トルクのスペックも変わっていないが、燃焼改善やフリクション低減、そしてカムシャフトの中空径を拡大する軽量化などの改良が施され、JC08モード燃費は最良の「HYBRID」グレードが36.4km/Lから37.2km/Lに向上。それ以外のグレードも概ね微増しているが、1.3リッター・モデルはほぼ変わらず、RSのCVTは21.4km/Lから21.0km/Lに若干落ちている。

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ボディも各部の板厚を上げたり、スティフナを追加するなど、剛性が強化されている。シャシーはダンパーの特に圧縮側特性が見直されて、乗り心地の改善が図られた。車体ロール挙動の遅れも抑えられ、ハンドリング性能も向上しているという。電動パワーステアリングはベアリングアウターシェルの肉厚を増やすことで応答性が上がったそうだ。

静粛性に関しては、フロアのメルシート(制振材)を従来の2mmから3mmに増やし、さらに「HYBRID-S」ではエンジンマウントの見直しから遮音ガラスの採用、フロアアンダーカバーの材質変更など、様々な改良が行われている。ホンダによれば、これによって競合車を大きく凌ぐ「コンパクトクラスTOPクラスの静粛性を実現」したという。

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消費税込み価格は「HYBRID」が169万9,920円から、1.3リッターの「13G・F」が142万8,840円からと、ベース・グレードは従来とほとんど変わらず(ただし、装備を簡略した従来の「13G」は廃止された)。Honda SENSING付きは十数万円高くなったが、それは致し方なしというところだろう。

詳しい情報は以下のURLから公式サイトをご覧いただきたい。

ホンダ 公式サイト:フィット

http://www.honda.co.jp/Fit/

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