大谷めぐる質問に栗山監督声荒げる
左太もも裏肉離れから復帰した日本ハム・大谷翔平投手(22)は23-25日の対楽天3連戦(札幌ドーム)にベンチ入りしたが、結局1度も出番はなかった。なぜ栗山英樹監督(56)は使いもしない二刀流を登録したのか。
「使うとこってどこだよ、どっかある?! オレにはここというところは見つからなかった」
首位楽天に0-6と惨敗した25日の試合後、指揮官は報道陣から「ここぞで大谷を使うことは考えなかったのか?」と聞かれ声を荒らげた。
確かにこの日は、投手陣が早々に失点を重ね、打線も相手先発の岸に8回5安打無失点と抑えこまれ、大谷にふさわしい使いどころは皆無。
しかし、前日24日には1-1の延長10回に2死一、二塁の絶好機があった。だが、指揮官の選択はベテランの矢野。大谷は大歓声を受けながらネクストサークルで待ち構えたが、出番が回ってくることはなかった。
栗山監督は「満塁になったら行かせるつもりだった」としていたが、相手の楽天関係者は「あの場面でも使わないということは、どのシチュエーションでも使えない」と指摘。昨年の日本シリーズ第6戦(マツダ)では同じようにネクストサークルに大谷を置き、相手にプレッシャーを掛けた策が奏功したが、「貴重なベンチ枠を1つ潰してまで用意しておくような作戦じゃない。なぜ登録したのか全く理解できない」とほくそ笑んだ。
試合前の全体練習ではスパイクを履いてベースランニングを行い、「問題はなかった」(大谷)。24日には投手としてブルペン入りし40球程度を投げ込むなど、徐々に状態は上がってきているが、スタメン出場にはまだ時間がかかりそう。
大谷を代打で起用する場合、使いどころは極端に限定される。ファンが納得する僅差の試合の得点機で、なおかつベンチに代走要員が残っていることが条件になるだろう。持てあまし気味の二刀流だが、指揮官は「登録は抹消しません。札幌のファンにお見せしたかったが、無理やり使うことはない」と今後もわずかな出場機会を探っていく方針だ。
球団関係者は「この3連戦はスポンサーが付いてキャンペーンを張っていた手前、集客の必要があった」と打ち明けたが、25日の観客は2万9801人と日曜開催としては寂しい3万人割れ。“出る出る詐欺”はファンにも見透かされていたということか。 (片岡将)
