製造業の労災死、全国で兵庫ワースト

 兵庫県内の製造現場で死亡事故が相次いでいる。兵庫労働局によると、2016年の製造業における労働災害死者数は13人で、全国ワースト。今年も5月末までにすでに3人が命を落とした。同局は啓発キャンペーンを展開し、安全対策の呼び掛けや再発防止の指導に力を入れている。

 同局によると、16年の死傷者数は前年より38人減の4641人。うち死者は44人で、前年より7人減少した。業種別では13人が亡くなった製造業が最多で、商業(8人)、建設業(7人)が目立った。

 製造業の死亡災害は前年より3人増加。全国ワーストとなった理由について同局は「兵庫はものづくり企業が多いが、事故につながる要因の予防策に優先順位を付ける『リスクアセスメント』の徹底がされていない」と分析。年代別では50歳以上が57%を占め、「安全点検などを怠ると、経験が豊富なベテランも事故に巻き込まれてしまう」と注意する。

 製造業の死亡災害で多いのが「はさまれ・巻き込まれ」による事故。梱包(こんぽう)するためのプレス機が自動運転中に停止したため、作業員が内部点検をしようとしたところ、突然機械が動きだして上半身をはさまれた事例のほか、部品を旋盤に取り付けて研磨をする際、回転部分に作業服が引っかかって巻き込まれ、首が絞まり窒息死したケースもあったという。

 同局は13年度から労働災害防止計画をスタート。17年の死傷者数、死亡者数を12年比でそれぞれ15%以上減らし、死傷者数3969人以下、死亡者数36人以下とする目標を盛り込んでいる。

 同局は「機械は必ず電源を切るなど停止させてから、点検や作業を行うよう呼び掛け、事故防止につなげたい」としている。(末永陽子)

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