文政権、50年ぶり大統領府前の道開放

 韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は26日、1968年1月に起きた北朝鮮による青瓦台(大統領府)襲撃未遂事件以来、市民の通行が規制されていた大統領府前の道を、約50年ぶりに全面開放した。開かれた政治を目指す文政権の改革の一環。

韓国大統領府(青瓦台)前の道が24時間通行可能となった26日、記念行事に集まった市民ら。大統領府は手前(26日、ソウル、大統領府提供) © 朝日新聞 韓国大統領府(青瓦台)前の道が24時間通行可能となった26日、記念行事に集まった市民ら。大統領府は手前(26日、ソウル、大統領府提供)

 一般道路に面した正門から青瓦台担当の記者室がある春秋館をつなぐ東西の道。夜間は市民の通行が禁止されていたが24時間通れるようになり、周辺に5カ所あった検問所を廃止、写真撮影の制限もなくした。屋根が青瓦でふかれ、ブルーハウスとも呼ばれる青瓦台にこれまでより近づいて記念撮影できるようになる。周辺には朝鮮時代の王宮だった景福宮(キョンボックン)があり、外国人観光客の増加を期待する声も出ている。

 文政権は、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)配置問題など多くの外交懸案を抱えるが、調査機関「韓国ギャラップ」が今月19~23日に実施した調査では79%が「よくやっている」と回答するなど、高い支持率を維持している。北朝鮮の挑発がやまず、市民団体の示威活動など安全面を不安視する意見もある中で開放に踏み切ったのは、政権運営への自信を示す狙いもある。(ソウル=武田肇)

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