株主総会ピーク、上場企業の3割開催
3月期決算の上場企業の株主総会が29日、ピークを迎えた。
東京証券取引所によると、約3割にあたる696社が開催した。今年から、大株主にあたる生命保険会社や資産運用会社など機関投資家の多くは、議案の賛否を個別に開示するため、会社側の提案に厳しい視線を向けている。
三菱UFJフィナンシャル・グループの総会は同日都内で開かれた。同社は来年4月に傘下の三菱東京UFJ銀行の名称を「三菱UFJ銀行」へと変更する。株主の男性(72)は開催前「なぜこのタイミングで名称を変える必要があるのか、経営陣から直接聞きたい」と述べた。
昭和シェル石油との合併計画を巡り、創業家と対立する出光興産の総会では、焦点となっていた月岡隆社長ら取締役の選任案が可決された。株主の男性(67)は「創業家と経営陣は早く和解してほしい」と語った。