ニホンライチョウ、ひな2羽すくすく

 長野県大町市立大町山岳博物館は、21日にふ化したニホンライチョウ(国の特別天然記念物)のひな2羽が順調に育っているとし、27日撮影の画像を公開した。

ふ化後、順調に育ち、えさの小松菜などをつつくニホンライチョウのひな=6月27日撮影、大町山岳博物館提供 © 毎日新聞 ふ化後、順調に育ち、えさの小松菜などをつつくニホンライチョウのひな=6月27日撮影、大町山岳博物館提供

 ひなは上野動物園から移動した卵からかえった。ふ化直後の体重は16.9グラムと17グラムだったが、それぞれ20.7グラムと22.8グラムに増えた。翼の羽も生えて、走り回ったり、ジャンプしたり活発に活動しているという。鳥羽章人館長は「元気な姿を見せているが、ひながかえったばかりの時期は死亡率が高いので、慎重に見守りたい」と話している。

 一方、大町山岳博物館で飼育中のつがいからは、26日までに12個の卵が産まれ、うち4個が受精卵と確認されている。順調にいけば7月2日にふ化する見通し。12個のうち11~21日に産まれた卵6個は、将来の近親交配を避けるため、富山市ファミリーパークに移動する予定。【小川直樹】

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