高さ50センチの鏡餅お供え 滋賀県

滋賀・石山寺で高さ50センチの鏡餅お供え: 本尊に鏡餅を供える僧侶=30日、大津市石山寺 © 産経新聞 提供 本尊に鏡餅を供える僧侶=30日、大津市石山寺

 大津市の石山寺で30日、年末恒例の鏡餅の飾り付けが行われ、僧侶たちが本尊など境内117カ所に供えた。

 同寺では、大小さまざまな大きさの鏡餅をつくり、ミカンやダイダイなどで飾りつけている。今年は26日に地元住民らとつきあげた餅約135キロを用意した。

 本堂では、餅とミカンを4つずつ5段に積み重ねた上に餅をさらに5つ重ね、ダイダイを載せた高さ約50センチの鏡餅が供えられた。お釈迦様の骨を納める仏塔をイメージした積み方で、同寺に口伝で伝わっている。

 本尊の如意輪観音の前に供えられたほか、左右で本尊を守る両脇士にも1回り小さい鏡餅が供えられた。

 僧侶の鷲尾龍華(りゅうげ)さん(30)らは、鏡餅がくずれないよう、角度や位置を微調整しながら餅やミカンを積み重ねていった。

 鏡餅は新年3日まで飾られ、4日に鏡開きが行われる。餅は小さく切り分けて厄除けの「牛玉札(ごおうふだ)」に包んで地元住民らに配られる。

 鷲尾遍(へん)●(=隆の生の上に一)(りゅう)座主(71)は「今年は大水をはじめ災害の多い一年だった。来年は災害の少ない年になってほしい」と話した。

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