国内唯一、車で走れる砂浜がピンチ

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 国内で唯一、車で走れる砂浜として知られる石川県・能登半島の「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」(全長約8キロ)で、砂浜の浸食が深刻化している。

 夏は海水浴客でにぎわい、冬は能登の海の幸を楽しむドライブコースだが、この20年で海岸線が約30~50メートル後退したという。地元の対策に加え、国も砂浜保全を考える懇談会を設置して対応を検討している。

 「波がすぐそこまできた。砂浜が毎年1メートルくらい縮まっている」。海岸で「浜茶屋」を営む石川県宝達(ほうだつ)志水町、定免(じょうめん)武治さん(69)は顔をしかめる。約40年前から海水浴シーズンには砂浜に店を構えるが、浸食が進み車が店先ぎりぎりを通ることが多くなり、9年前、安全のために高さ約1・5メートルの防風林の脇に場所を移した。

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