日韓合意に尽力、元駐日大使を逮捕

 【ソウル時事】韓国の朴槿恵前政権時代に情報機関、国家情報院(国情院)が大統領府に裏金を上納していた事件で、ソウル中央地検は17日、朴政権下で駐日大使や国情院長、大統領秘書室長を歴任した李丙※(※王ヘンに其)容疑者(70)を贈賄などの疑いで逮捕した。逮捕状を発付したソウル中央地裁関係者が明らかにした。

 地検は李容疑者の前任の国情院長、南在俊容疑者(73)も逮捕、朴前政権で情報機関トップを務めた2人が拘束される異例の事態となった。裏金は総額40億ウォン(約4億円)に上ると報じられている。朴被告(収賄罪などで公判中)の関与や裏金の使途などを追及するとみられ、朴被告も近く捜査を受ける見通しだ。

 李容疑者は2014年7月から15年3月まで国情院長を務めた。地検は、在任中に裏金の上納額が月5000万ウォン(約500万円)から月1億ウォンに増えたとみている。

 李容疑者は国情院長に続いて大統領秘書室長に就き、15年12月末に発表された慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意の取りまとめに尽力した。 

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